今回は「ダンゴムシの糞で野菜を栽培」してみた話しです。
皆さん、いもーれ!(奄美大島の方言でようこそ!)
どーも、しんたろーです!
今回はダンゴムシの糞と土(堆肥)を使って植物の成長に良いのか実験をしてみたいと思います。
ミミズを使って家庭から出る野菜や果物といった生ゴミを分解させて出来た堆肥ってありますよね。
ミミズコンポスト、ミミズ堆肥って聞いたことありませんか?
ダンゴムシは害虫
自然界ではダンゴムシもミミズと同じように植物を分解しています。
「ひょっとしたらダンゴムシの糞でも植物を育てられるかも?」と思って実験してみる事にしました。
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身近にいるダンゴムシ、自然界では主に落ち葉や枯れ草、昆虫類の死骸などを食べています。
しかし家庭菜園では肥料や植物の新芽を食べてしまうこともあり害虫として扱われる事もあります。
実はこのダンゴムシはミミズと同じように土に潜り土壌を耕してくれます。
家庭から出される生ゴミを食べて細かく分解してくれます。
ダンゴムシ糞が肥料になる
糞は微生物のエサとなり、微生物が糞を分解して植物の肥料にもなるようです。
ダンゴムシにもエビやカニと同じようにキチンが含まれている。
カニ殻の代用になるかもしれません。
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ダンゴムシ堆肥完成!
趣味で約2年間ダンゴムシの飼育をしていて、そろそろ飼育ケースを掃除したいと思っていました。
この糞が沢山入った土(堆肥)を野菜の栽培に使うことにしました。
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まず初めにダンゴムシの飼育で使用していた土の紹介です。
これらは100円ショップで売られていた培養土です。
この観葉植物の土とバーミキュライトを入れて2年間ダンゴムシの飼育に使用しました。
この土にダンゴムシのエサとなる落ち葉、朽ち木、藁、サンゴ石、イカの甲
カキ殻、家庭から出る野菜・果物くず、ザリガニ、メダカのエサなどを与えてあげました。
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一見すると土にみえますが、落ち葉や藁、朽木などを食べて沢山の糞が山積みです。
ダンゴムシ糞弱アルカリ性
ダンゴムシの糞で水草の成長を実験した論文を見たんです。
糞を水の中にいれると緩やかに弱アルカリ性に傾くそうです。
この土も、ひょっとしたら弱アルカリ性に近いかもしれません。
なので弱アルカリ性でも育ち、比較的に収穫が早いサニーレタスを栽培することにしました。
ダンゴムシは土を作る
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まずは大きな朽ち木や落ち葉の破片などを取り除いて、土と糞を野菜の栽培に使います。
本来は熱湯消毒などで土を殺菌した方がいいみたいなんです。
今回は栽培して収穫したサニーレタスはダンゴムシに与えるので殺菌しません。
ダンゴムシ糞で野菜栽培
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9月26日
今回はサニーレタスの成長に違いがあるのか比較してみたいと思います。
左の植木鉢にはダンゴムシの糞が混じった2年間飼育で使用した土(ダンゴムシ堆肥)
右は市販で売られている野菜の培養土でサニーレタスを育てます。
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10月6日(12日目)
右の野菜の培養土から遅れること8日、ダンゴムシの土からようやくサニーレタスの種から発芽を確認
なぜダンゴムシ堆肥は野菜の培養土よりも8日も遅れてサニーレタスの種が発芽したのかは不明です。😅
まぁ、とりあえずはちゃんと発芽してくれたので良かったです。
ここで発芽しなかったら実験は終了してしまいますからね😂
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10月24日(30日目)
栽培を始めた9月頃は気温が33度まで上がる日が続きました。
そして10月中旬となり日中の気温も18~23度でサニーレタスの栽培に適した温度になり順調に成長してきました。
水やりは土の中間あたりまで乾いてから、たっぷりと与えてました。
ダンゴムシ土壌改良
ダンゴムシ堆肥の方は水はけが悪い感じで、右の野菜の培養土よりも水が染み込みにくいです。
しかも鉢の底まで水が流れてくるまでが遅いですし、水やり数日後でも野菜の培養土よりも湿り気がとれません。
ダンゴムシ堆肥は水やりに気をつけないとサニーレタスの根っこが根腐れしてしまいそうで心配ですね。
糞で野菜が育った
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11月19日(56日目)
いよいよ収穫できる大きさまで育ったサニーレタス。
どちらも成長はしていますが、見比べてみるとダンゴムシ堆肥の方が大きい感じがします。
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ちょっと土の中の湿り気が心配でしたが無事に収穫出来るまで成長しました。
日当たり場所など同じ条件で育てていたんですが野菜の培養土は収穫まで、もう少し成長が必要ですね。
ダンゴムシ糞は使える
とりあえずダンゴムシ堆肥でもサニーレタスは育てる事は出来ました。
少し気になるのは水はけの悪さくらいですね。
水はけの悪さを改善するには市販で売られている土の再生材とか混ぜると良いかもしれませんね。
赤玉土やゼオライト、もみ殻なんかも良いかもしれませんね。
ダンゴムシは家庭菜園では害虫的な存在ですけど、ミミズのように植物栽培に活用できるかもしれません。
今回は「ダンゴムシの糞で野菜を栽培」する事が出来ました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。